レコードの収納、どうしてますか? おすすめのレコード棚をご紹介!

「レコードって、どんな風に収納するのが良いんでしょうか?」

最近、お店にいらっしゃるお客様から、こんな質問をよくいただくようになりました。アナログレコードの人気再燃のおかげで、レコードを聴き始めたという方が本当に増えましたよね。

むしろ、ビギナーさんならではの“アルアル”なのかもしれませんが、質問の内容が、長年レコードに親しんでいる私たちからすると「えっ!? そこが気になるんですか?」と思ってしまうような、本当に基本的なことが多いような印象があります。

もちろん、全然ウェルカムなんです! 分からないことや疑問に思うことは、遠慮なく訊いていただきたいのですが、その内容が、70〜80年代のレコード全盛期に音楽を聴いていた世代(今の40代、50代の方々)からすると、当たり前すぎて「えっ!? ソコ?」と感じてしまうことが多いみたいなんです。

考えてみれば、90年代に入ってレコード文化は一度途切れてしまっているので、仕方ないことなのかもしれませんね。

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最近レコードを聴き始めた方は、最初は数枚だったレコードコレクションが、半年もすると数十枚に増えている、なんていう状態になっているのではないでしょうか? そして、「あ〜、レコード増えてきたな…」と感じるわけです。

自分の好きな音楽だけが詰まったレコードコレクションが、目に見えて増えていくというのは、何とも言えない所有感と満足感がありますよね。大好きなレコードが増えていくのは本当に嬉しいのですが、困るのがその収納・保管です。

最初はレコードプレーヤーの横にちょっと置いておくだけで良かった程度の枚数だったのが、気がつけば結構なボリュームになっている…。これは、レコードにハマった経験のある方なら解ると思いますが…かなりの高確率で今後、時間の経過とともにますます増えていくこと間違いなし!なんです。

最初にご質問いただいたお客様も、当初は数十枚だったレコードコレクションが、今ではダンボールに2つ以上になり、「このままレコードが増えるたびにダンボールに入れるのはちょっと…」と思うようになったそうです。

そもそも、レコードってどうやって保管・収納するのが良いのか…ということ自体を、レコード屋さんに訊いてみようと思われたそうです。

まあ、レコードの保管は、基本的にレコード棚に立てて保管するのが普通ですよね。そこで、その立てて保管するにはどこに収納するのか、ということですが、普通のホームセンターなどに行っても、レコードの収納にピッタリのサイズの収納棚ってなかなか売っていないんですよね。

ホームセンターでよく見かける組み立て式の棚は、奥行きが足りないので、ジャケットが5cmくらいはみ出してしまうんです。あと、強度も重要です。レコードは1枚だとそれほど重さは気になりませんが、枚数が増えてくると、すごく重くなるんですよ。ちなみに、レコード100枚くらいで約20kgにもなります。

ダンボールでも良いのですが、自分の部屋にダンボールが転がっているのは、見た目としても全然オシャレじゃないですよね…。大好きなレコードだから、できれば見た目も良く、キレイに収納したいと思いますよね。

レコードの収納に関しては、もうハッキリと言えるのが、素直にレコード専用の収納棚を買うのがおすすめです。

有名なところだとLEX BOXですね。

これは、一つの枠におよそ90枚〜100枚くらいのレコードを入れることができるので、1台買えば200枚くらいのレコードを収納できます。標準的なレコードが入るダンボールだと2箱分くらいです。

最初は、このLEX BOXを1台買えば十分だと思うのですが、このLEX BOXが満タンになる日は、実は結構早くやってきます。レコードが増えるたびに1台ずつ買い足せるのは良いのですが、LEX BOX 1台が4,500円ほど…結構これが、お財布には痛いんですよね…。個人的な感想ですが、LEX BOXはお手軽で買い足しもできるし使い勝手が良いのですが、コストパフォーマンスは正直あまり良くないような気がします。

ダンボールではなく、おしゃれにレコードを収納するなら、こういうのも使えます。

無印良品 硬質パルプボックス・フタ式・ストッカー

キャスター付きで移動もできるし、枚数があまり多くなければ、これも良いですね。まあ、でもおそらく…すぐに2台、3台と増えることになると思いますが、これは強度的に積み重ねができないので、増えると部屋の面積が狭くなるという難点がありますね。

レコードのジャケットを飾れる、こんなタイプのレコード収納棚もあります。

レコード・ディスプレイ・ラック

ジャケットも飾れるし、レコードもたくさん収納できるし、価格も4枠で11550円とお手頃な感じがします。一見、「これ、良さそう…」に見えるのですが、このディスプレイができるフラップ(蓋)が付いたタイプの収納棚って、結構な確率でフラップ部分が破損するんですよ。商品ページには、重ねることができると書いていますが、強度的にはちょっと不安がありますね。

そして、最近お客様におすすめした中で、かなり高評価だったのが、IKEAのオープンラック KALLAXです。

IKEAの製品では、これまでEXPEDITというのがレコード収納に適していましたが、モデルチェンジしてKALLAXに変わりました。少しバージョンアップしたんですよね。

で、おすすめなのがこのKALLAXの下部フレーム付きです。レコード棚を使ってみれば分かるのですが、棚を床に設置した時、下の段のレコードって意外と取り出しにくいんですよ。このKALLAXもフレームなしのモデルは底辺が床に接しているのですが、下部フレーム付きのモデルだと下段の棚が床から少し上がることで、レコードが取り出しやすくなるんですよね。

特におすすめなのが、2段×4枠のモデルで、合計8つの枠で11,999円と、一枠あたりの価格ではコストパフォーマンスがめちゃくちゃ良いんです。このKALLAX 1台だけで、800枚ほどのレコードが収納可能です。

特に使ってみて好評だったのが、天板部分にTechnics SL-1200のターンテーブル2台とDJミキサーがちゃんと横置きに設置できて、なおかつ立ってプレイする時にちょうど良い高さになるということです。小さなスピーカーなら横に置くこともできます。

とても使い勝手が良いIKEAのKALLAXなのですが、難点をあえて挙げるとすれば、基本オープンシェルフなので背板がないということですね。部屋の壁にピッタリと設置するか、ホームセンターでベニヤ板を買って背板に利用する、という感じですね。

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レコードを棚にしまう時のちょっとしたコツ

せっかくお気に入りのレコードを手に入れても、保管方法が良くないと台無しになってしまうことも…。そこで、レコードを収納棚に入れる際の注意点をお伝えしますね。

一番気をつけていただきたいのは、レコードが斜めにならないように収納することです。

レコード棚のスペースに対して収納する枚数が少ないと、レコードがどうしても斜めに傾いてしまい、隣のレコードに寄りかかった状態で保管されることになります。すると、寄りかかっているレコード自身の重みで、反ってしまうことがあるんです。これは本当によくあることなので、ぜひ覚えておいてください。

最近レコードを聴き始めた方の中には、このことをお伝えすると「えっ? レコードって反るんですか?」と驚かれる方もいらっしゃるようです。

ですので、レコードの収納棚にスペースがある場合は、空いた部分に本などを詰めて、できるだけレコードが縦にまっすぐ立つようにして保管してください。ちょっとした工夫で、大切なレコードを反りから守ることができます。

そして、お気に入りのレコードジャケットは、やっぱり飾りたいという気持ちがありますよね! 短期間であれば、レコードジャケットをディスプレイして飾るのは問題ありません。

しかし、長期間ジャケットの表面を飾ったままにしておくと、窓から差し込む太陽光や部屋の蛍光灯の光によって、ジャケットの印刷が色あせてしまうことがあるんです。

これは、光に含まれている紫外線が原因で、ジャケットのインクが褪色してしまうためです。せっかくのお気に入りのジャケットが色あせてしまうのは悲しいですよね。ですから、ジャケットを飾りたい場合は、定期的に飾るレコードを入れ替えるようにしてくださいね。そうすることで、お気に入りのジャケットを長く美しい状態で楽しむことができますよ。

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