Dynasty / I've Just Begun To Love You - 弾けるシンセと甘いコーラスが溶け合う100%ピュアなSolarグルーヴ

Dynasty / I've Just Begun To Love You

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弾けるシンセと甘いコーラスが溶け合うSolarグルーヴの理想形

弾けるシンセと甘いコーラスが溶け合う100%ピュアなSolarグルーヴ。USのDisco/Soul黄金期を語るうえで欠かせない存在、グループDynasty。Solarレーベルを象徴する彼らの2ndアルバム Adventures In The Land Of Music のA面1曲目に収録された I’ve Just Begun To Love You は、アルバムの顔として、そしてSolarサウンドのエッセンスを凝縮した1曲です。


イントロ一発で空気を掴む完成度の高いアレンジ

イントロが始まった瞬間から、弾力のあるシンセサイザーが空間を明るく照らし、しなやかで太いベースラインが足元を確実にロックする。ドラムは重厚でありながら軽やかで、4つ打ちに寄り添うFunkの芯が自然と体を揺らしてしまう…いわゆるハデさよりも、グルーヴの完成度で聴かせるタイプのトラックとなっています。


Leon Sylvers IIIが描くSolarサウンドの設計図

プロデュースを手がけるのは、Solarサウンドの設計者にして天才、Leon Sylvers III。Shalamar、The Whispers、LakesideといったSolar勢の成功を支えてきた彼の美学が、この曲にも余すところなく注ぎ込まれています。甘く包み込むようなリードヴォーカル、そこに重なる女性コーラスのリッチなハーモニー…過剰にならない絶妙なバランス感覚が、聴くたびに心地よさを更新していく。


ポジティブな高揚感を真っ直ぐに伝えるリリック

リリックはタイトル通り、「愛が始まったばかりの高揚感」をストレートに描写しています。疑いも不安もなく、ただこれからに胸を膨らませる瞬間…そのポジティブなエネルギーが、フロアでもラジオでも共感を呼んだ理由でしょうね。実際、当時のチャートを辿ると、後年Dynastyの代表曲として語られがちな Do Me Right よりも、本作の方がセールス面では好成績を残しているんですよね。この評価の逆転は、時代が作った物語とも言えます。


12インチでこそ実感できるグルーヴの説得力

12インチシングルで聴くと、その魅力はさらに鮮明です。ブレイクでの音の抜き差し、ミックスの奥行き、低域の安定感…DJ視点で見れば、ピークタイム前のフロアをイッキに温める信頼できる1枚。ハデなフックに頼らず、グルーヴそのもので人を踊らせる、80年初期のSolarサウンドの完成形がギュッと詰まっています。いま改めて針を落とすと、流行や年代を軽々と超えるエバーグリーンな魅力に気づかされるハズっ! DiscoとSoulが最も幸福なカタチで交差した瞬間を閉じ込めた1曲であり、コレクションにもDJプレイにも、自信を持っておすすめしたい12インチシングルです。

 

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