Francine McGee / Delirium - Jazz Funkが熱を帯びて爆発するLoft/Garage Classic

Francine McGee / Delirium

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Jazz Funkが熱を帯びて爆発する──Loft/Garage Classicとして語り継がれる Francine McGee / Delirium のレコメンドです。

Francine McGee はカナダ出身のシンガーソングライター/キーボーディスト。1976年にはシャンソンを中心としたアルバムをリリースしていたものの、2年後のこの12インチでは一転、まるで別人のように Jazz Funk〜Disco の熱量へと舵を切ったサウンドを披露っ!

しかもその方向転換が見事に成功しているのが、この Delirium。イントロからエレピのコードが煌めき、タイトな4つ打ちがビートを刻む…その上を滑るようにベースラインが走り出すと、イッキに空気が変わる瞬間がありますね。


Jazz Funkと“Houseの萌芽”が交差するサウンド

躍動感とエレガンスが同居し、Jazz Funkの文脈にありながら、70年代にしてすでにHouseミュージックの萌芽をカンジさせるようなサウンド。

中盤のブレイクではパーカッションが幾重にも重なり、重層的なグルーヴを形成。その展開の巧みさと構成美は、当時ニューヨークの David Mancuso や Larry Levan が支持したのも納得の内容ですね〜。


ヴォーカル版との対比で際立つ“インストの完成度”

ヴォーカル・バージョンの Feelin’ Good では、妖艶でソウルフルな歌声が炸裂し、自由と高揚感を歌うリリックが印象的。Francine McGee自身の音楽的解放のメッセージが込められているようにもカンジられますね。

一方で、この Delirium はインストゥルメンタルとして完成された世界。ムダを削ぎ落とした構成と演奏の一体感が極上の「疾走感」を生み出している。まるで照明を落としたクラブで、深夜にゆっくりと熱気が高まっていくあの瞬間をそのままパッケージしたようなイメージです。


クラブカルチャー黎明期を象徴する革新的12インチ

リリース当時、UKではJazz Funk〜クラブカルチャーが台頭し、Discoの黎明期とも呼ばれる時代。この作品はその中でも特に革新的な1枚で、後のHouseミュージックへの橋渡し的存在としても再評価されています。

針を落とせば、洗練されたリズムとアナログの温かみが交錯し、時代を超えてフロアを揺らす…そんな魔法のような12インチ。

1978リリース

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