Pet Shop Boys / Always On My Mind - 80s Popが到達した「静かな後悔」のダンス・アンセム

Pet Shop Boys / Always On My Mind

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80s Popが到達した「静かな後悔」のダンス・アンセム

静かな後悔が壮大なシンセと共にフロアを包み込む…80s Popの完成形。UKシンセ・ポップを代表するデュオ Pet Shop Boys による1987年の名曲 Always On My Mind のレコメンド。この曲は彼らにとって3曲目となる全英シングルチャートNo.1を記録したヒットであり、単なるカバーの域を遥かに超えた、80s Popミュージック史に残る再構築作品として知られています。12インチシングルというフォーマットで聴くこの曲は、ラジオヒットの顔とは別の、よりダンサブルでシネマティックな魅力を湛えていますっ!


名バラードをエレクトロ・ポップの言語へ翻訳する試み

この曲は、Pet Shop Boysが主演したビジュアル・アート映画 It Couldn’t Happen Here のために制作された楽曲で原曲は1972年に Gwen McCrae が歌い、その後 Willie Nelson や Elvis Presley らがカバーしてきた名バラードです。Pet Shop Boysは、特にElvis版を強く意識しつつ、それをElectro Popの言語へと翻訳するという、いわば「カバーのカバー」に挑みました。懐古でも模倣でもなく、80年代後半の都市感覚へと完全にアップデートされた再定義だったと言えるでしょう。


針を落とした瞬間に広がる映画的スケール

針を落とした瞬間、壮麗なオーケストラ調シンセがイッキに空間を満たしていますね…イントロから漂うのは、80s特有のロマンと哀愁が同居した、映画的スケール感っ! 分厚くレイヤーされたシンセ・ストリングスが旋律を描き、そこに重心の低いシンセ・ベースがゆっくりと絡み合う…リズムは4つ打ちを軸にしながらも、決して過剰に走らず、あくまでヴォーカルを前に出すアレンジとなっています。


クールで抑制されたヴォーカルが生む都会的孤独

Neil Tennantのヴォーカルは、感情を過剰に表に出すことなく、どこまでもクールで抑制的。「君のことをいつも想っていた」という後悔と自己反省に満ちたリリックは、彼の淡々とした語り口によって、より普遍的で都会的な感情として響いてきますね…だからこそ、この曲は甘いバラードでは終わらず、孤独や記憶を抱えたまま踊るための夜のアンセムへと昇華されているのでしょうね。


12インチでこそ完成するExtended Dance Version

12インチシングルに収録された Extended Dance Version は圧巻の8分超えというバージョンっ! ブレイクではシンセの余韻がたっぷりと引き伸ばされ、フロアの空気を完全に支配します。80年代後半、クラブとラジオの距離が急速に近づいていった時代、この曲はその象徴のひとつでしたね。ポップでありながら、明確にDJが使える構造を持つ…それこそがPet Shop Boysの真骨頂です。


色褪せない80s Popダンスの理想形

煌びやかで、切なく、そして圧倒的に洗練されたサウンド…バラードの情念を、クールでスタイリッシュなダンス・ミュージックへと変換したこの1枚は、今なお色褪せることがありません。80sPopダンスの名曲を、最高のカタチで味わえるオリジナル12インチシングル…ゼヒ聴いてみたくなる理由が、ココには確かにあります。

 

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