Red Hot Chili Peppers / Hollywood (Africa) - P-Funkの血を注がれた、荒削りで黒光りするRHCP流Funk Rockの到達点

Red Hot Chili Peppers / Hollywood (Africa)

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P-Funkの血を注がれた、荒削りで黒光りするRHCP流Funk Rockの到達点。今回レコメンドするのは、1985年、Red Hot Chili Peppersがまだ「激ヤバで得体が知れない存在」だった時代に残した重要作、12インチシングル Hollywood (Africa) です。2ndアルバム Freaky Styley からのシングルカットであり、プロデュースを手がけたのはP-Funk帝国の総帥、George Clinton。この時点で、ただ事ではない空気が漂っていますね。


P-FunkとLAストリートが正面衝突する瞬間

ココで鳴っているのは、単なるRockでも、単なるFunkでもない…LAのストリート感覚と、Parliament/Funkadelic直系の黒く粘るグルーヴが、真正面から衝突し、融合したサウンドです。イントロから飛び込んでくる荒削りなギターリフと跳ねるベースライン、Fleaのベースはリズムというより体温をカンジさせるウネりを生み出し、タイトで野性的なドラムがそれを強引に前へ押し出す…そこにAnthony Kiedisのラップともシャウトともつかないヴォーカルが絡み、曲はイッキに熱量を帯びていきます。


The Meters名曲を再解釈した危険なカバー

原曲は、New Orleans Funkの象徴、The Metersが1974年に発表した名曲 Africa。RHCPバージョンではタイトルを Hollywood (Africa) と改め、アフリカ的ルーツとハリウッド=西海岸の現実を重ね合わせるような視点が持ち込まれている。リリックも単なるカバーに留まらず、都市・文化・アイデンティティの交差点を思わせるメッセージが滲むのが興味深いですね。


George Clintonが荒さを武器へ変えた瞬間

やはり特筆すべきはGeorge Clintonの存在感でしょう…彼は単なるプロデューサーではなく、ヴォーカルでも参加し、この曲にP-Funk特有のマッタリとズラした感覚とサイケデリックな匂いを注入している。普通のRockバンドが出せるグルーヴではない、この独特の粘りと間…まさにGeorge Clintonの美学が、RHCPの荒さを欠点ではなく武器へと変えた瞬間と言えるカンジがしますね。


12インチで完成するダンスフロア仕様の破壊力

12インチシングルならではの魅力は、A面に収録された Extended Dance Mix(6:32)ですっ!サウンドの構成が大幅に拡張され、リズムとベースの反復がより強調されるコトで、完全にダンスフロア仕様へと進化している。Rock DJはもちろん、80s中盤のクロスオーバーなクラブや、ジャンル無視のセットでこそ真価を発揮する1曲となっています。さらにB面収録の Dub Mix では、音数を削ぎ落とし、グルーヴの芯だけを抽出した圧巻の展開を聴かせてくれますよ、このDub Mixも超オススメっ!当時のヒットチャートとは距離を保ちながらも、アンダーグラウンドなクラブやラジオで確実に存在感を放っていたこの曲は、後のRHCPが世界的成功へ向かう前夜を記録したドキュメントでもあるでしょう。Funk、Rock、HipHop以前のRap感覚、そのすべてが未分化のママぶつかり合う、だからこそ今聴いても生々しく、危険で、そして圧倒的にカッコいいっ!聴いた瞬間、1985年の熱気がそのまま立ち上がる…コレは単なる名盤のシングルではなく、ジャンルが溶解する瞬間を刻んだ12インチシングルだっ!

 

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