
Twilight 22 / Electric Kingdom
都市の夜を駆け抜ける、Electro王国の衝撃
都市の夜を駆け抜けるElectro王国…Electro Funk黎明期の衝撃
80年代初頭に現れた「未来の音」
1983年にリリースされた Twilight 22 / Electric Kingdom は、80年代初頭のクラブカルチャーに「未来の音」をもたらした革命的な1曲っ!
Gordon Baharyが描いた異色のElectro Funk
プロデューサーでありキーボーディストの Gordon Bahary が手がけたこのトラックは、Roland TR-808の無機質なビートとヴォコーダーの声、そして中近東スケールを思わせるメロディが交錯する異色のElectro Funk。
そのサウンドは、まるで夜の都市を疾走するネオンのように鋭く、冷たく、そしてどこか神秘的に鳴り響いています。
Electric Kingdomへの招待状
イントロではシンセのドローンがゆっくりと立ち上がり、808のリズムパターンが機械的に刻まれる…
その瞬間から「Electric Kingdom」というタイトルの意味が理解できる──これはまさに電気仕掛けの王国への招待状だっ!
無機質なのにグルーヴィな808の魔力
硬質なスネアとキックの間を縫うように走るシンセベースが、無機質ながらもグルーヴィにうねり、リスナーをトランス状態へと導いていく感覚に陥れる。
ヴォコーダーが描くSF的世界観
ヴォコーダーで加工された声が「Welcome to the kingdom of… Electric Kingdom」と語りかける瞬間、音の世界はSF映画のように広がる。
都市とテクノロジーを映すラップパート
ラップパートでは、都市の混沌とテクノロジー社会の夜を生き抜く若者たちの姿を象徴的に描き出しており、当時のブロンクスやLAのストリートに漂う緊張感をも想起させる。
単なるクラブ・トラックではなく、時代の息吹を刻んだ「電子音の詩」といえる。
12インチの真価はB面にあり
個人的に思うのは、この12インチの真価は、B面の Instrumental - Dub Version にあるとカンジている。
約7分にわたって展開されるこのヴァージョンでは、ビートとシンセがより立体的に浮かび上がり、TR-808のリズムが空間を支配していて、ムダな要素を削ぎ落とした純度の高いElectro Funkは、Juan AtkinsやEgyptian Loverら初期テクノ/エレクトロ勢へも影響を与えたんじゃないかと思わせる。
クラブで支持された、異端の未来音
当時、ラジオでは異端の存在だったこの曲だが、NYやLAのクラブDJたちには絶大な支持をえるコトとなった。
特にブレイクダンサーたちは、このElectric Kingdomをバックに、電気的な動きでフロアを支配したようですね。
いま聴いても際立つ「オリジナルの未来感」
現在聴いても、そのサウンドは古びるどころか、むしろ「オリジナルの未来感」として際立っているのではないでしょうか。
もしあなたがKraftwerkやAfrika Bambaataaの流れを愛するなら、このレコードは間違いなくマストでしょう。
針を落とした瞬間、あなたの部屋もまた、ひとつのElectric Kingdomになるかも?
1983リリース