
Will Smith / Will 2K
ミレニアム直前、フロアを祝祭へと変えた最強ポジティブHipHop。1999年という時代を象徴するパーティ・アンセムを挙げるなら、この Will Smith / Will 2K は間違いなく外せない1曲でしょうね。12インチシングルで鳴らすこのサウンドは、単なるHipHopの枠を軽々と越え、クラブ、ラジオ、そしてストリートをイッキに巻き込んだ祝祭そのものでした。
99年型ビートで蘇るクラッシュ・ネタ
イントロからメロディが流れた瞬間、耳に飛び込んでくるのは The Clash / Rock The Casbah のあの象徴的なフレーズ。Punk Rockの名曲でありながら、80s以降はDisco/Club文脈でもプレイされ続けてきたこのネタを、Trackmasters(Poke & Tone)が99年型の極太ビートへと再構築っ!キックは重く、ベースは弾み、全体のグルーヴは驚くほどタイト…それでいて軽やかで、誰もが自然と身体を揺らしてしまうご機嫌なPartyチューンへと仕上げています。
ポジティブ全開のWill Smith流メッセージ
Will Smithのラップは、この曲でも徹底してポジティブ!テクニカルに攻めるというより、「俺たちはココにいる、楽しもうぜ!」というメッセージをストレートに投げかけてくる。その親しみやすさこそが、彼が90年代後半に国民的スターとして君臨していた理由でしょうね。さらにリリックには Grandmaster Flash & The Furious Five / Superappin’ へのオマージュも忍ばせ、HipHopの歴史へのリスペクトも忘れていないトコロがしっかり感じられます。
K-CiとDJ Jazzy Jeffが生む祝祭感
サビで高揚感をさらに押し上げるのが、JodeciのK-Ciによるコーラス。甘さと力強さを併せ持つヴォーカルが、フロアの空気を一段階引き上げています。そして中盤、盟友 DJ Jazzy Jeff によるキレ味鋭いスクラッチが差し込まれた瞬間、これはもう「Will Smithの曲」であると同時に、「HipHopカルチャーの祝典」であるコトがはっきりと示されているのがよく伝わりますね。
1999年の空気を封じ込めたタイムカプセル
当時のクラブではピークタイム前後の万能カードとして多くのDJがプレイし、ラジオではミレニアムを迎える高揚感と完全にシンクロしてヘヴィローテーションされました。アルバム Willennium のタイトル通り、「2K=新しい時代」を祝うこの曲は、1999年という年の空気を音に封じ込めたタイムカプセルのような存在です。今あらためて12インチで聴くと、その完成度の高さと音圧の心地よさに驚かされますよ!これは懐メロではない、フロアを明るく前向きにする力を今も持ち続ける、普遍的なPartyチューンです。









