Brooklyn Dreams / Music, Harmony And Rhythm - 洗練されたハーモニーが夜を満たす極上メロウDisco

Brooklyn Dreams / Music, Harmony And Rhythm

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洗練されたハーモニーが夜を満たす極上メロウDisco

1977年 N.Y.のDiscoカルチャーが最高潮へと向かう中で産み落とされた1曲、それが今回レコメンドするBrooklyn Dreams / Music, Harmony And Rhythm です。Donna Summerのバックコーラスとしても知られるBrooklyn Dreamsならではの、緻密で温かみのあるハーモニーがこの楽曲の核となっています。華やかでエネルギッシュなDiscoが次々と生まれていた時代にありながら、この曲が聴かせてくれるのはハデな仕掛けでフロアを煽るタイプのサウンドではなく、メロディ、ハーモニー、リズムがゆっくりと溶け合いながら聴き手を包み込んでいくような極上のメロウ・グルーヴ。まさにタイトルそのものをサウンドで表現したような1曲であり、70年代Discoが持っていた音楽的な豊かさを改めてカンジさせてくれるナンバーなんですよね。


イントロから広がる都会的で滑らかなグルーヴ

聴いた瞬間に広がるのは、ドコまでも滑らかで包み込むようなグルーヴ…ボトムをしっかりと支えるベースラインが心地よく脈打ち、その上を優雅に流れるピアノのフレーズが楽曲に気品を与えます。さらにリズミカルに刻まれるギターカッティングと、柔らかく広がるストリングスが絶妙に絡み合い、都会の夜景を思わせる洗練された空気感を作り出していく…このイントロだけで「良い曲っ!」と確信させられる完成度の高さとなっています。どの楽器も必要以上に前へ出るコトなく、それぞれが絶妙な距離感を保ちながらひとつのグルーヴを作り上げているのが実にイイんですよね。ベースを追って聴いてもイイ、ギターのカッティングへ耳を傾けてもイイ、ストリングスの流れだけを追いかけてもまた違った表情が見えてくる…こうした何度も針を落として聴き込みたくなる奥行きこそ、この曲の大きな魅力でしょうね。


ジワジワとフロアを包み込むメロウDiscoの理想形

展開としては、ハデなドロップや強烈なブレイクで煽るタイプではなく、あくまで自然体でグルーヴを積み重ねていくスタイルです。しかしその分、ジワジワとカラダに染み込み、気がつけばフロアの空気を優しく揺らしている。まさに「メロウDisco」の理想形と言える構成で、DJ視点で聴いてもウォームアップやミッドテンポの流れで実に使いたくなるタイプの1曲です。ピークタイムのようにフロアをイッキに爆発させるのではなく、その場にいる人たちの温度を少しずつ上げながら、次の曲へと自然に橋を架けてくれる…こういうレコードがDJバッグに入っていると選曲の幅がグッと広がるんですよね。そして自宅で聴けば、その穏やかなグルーヴはまた別の魅力を見せてくれる。少し照明を落とした夜に、音量をほんの少しアゲて聴きたくなるような、実に贅沢なDiscoです。


Music、Harmony、Rhythmがひとつになる美しいコーラスワーク

特筆すべきはやはりコーラスワークの美しさです。Donna Summer作品でも存在感を示した彼らのボーカル・アレンジは、単なるバックコーラス的な役割を超え、楽曲そのものの魅力を引き上げる重要な要素となっています。複数の声が重なった瞬間に音像がフワッと広がり、それまでタイトに刻まれていたリズムへ温かな空気が加わっていく…この瞬間が実にココチイイ。タイトル通り「Music, Harmony And Rhythm」——音楽、ハーモニー、リズムという3つの要素が見事に融合した、非常にコンセプチュアルな1曲でもあります。リリックのテーマも印象的で、音楽そのものが人をつなぎ、心を満たすチカラを持っているというメッセージが込められています。70年代のDiscoが持っていた共有する喜びや解放感をストレートに表現した内容であり、時代を超えて今も響く普遍性がありますね。単に踊るためだけではなく、音楽を一緒に聴くコトそのものの喜びを歌っている…そこにこの曲ならではの温かさがあるのでしょうね。


時代を超えて残り続ける、大人が嗜むDisco

またこの楽曲は後年、HipHopをはじめとする新しい世代の音楽からも参照され、さらに1985年にはSammy Barbotによるカバーも登場するなど、ジャンルや時代を超えてその魅力が受け継がれていきました。それは単に70年代らしいDiscoだからという理由ではなく、曲そのものに普遍的な美しさがあるからでしょうね。そしてレコードで聴くと、ベースの柔らかな厚み、ピアノの粒立ち、ギターカッティングの細かなニュアンス、そして幾重にも重なるコーラスの奥行きがひとつの大きな音像として立ち上がってくる。こうした演奏の細かな表情をジックリ味わえるトコロも、アナログレコードで聴く楽しさです。ハデさではなく、質感で魅せるDisco…耳を澄ませば澄ますほどに、その奥行きと繊細さに引き込まれていく。まさに大人が嗜むDiscoという表現がぴったりの1枚です。針を落とせば、Music、Harmony、そしてRhythmがゆっくりと部屋を満たしていく…静かに、しかし確実にフロアとココロを揺らすこのグルーヴ、ぜひ体感してみてください。

 

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