Sydney Youngblood / Wherever You Go - Mercy Mercy Meの魂を受け継ぐ、90sAcid Jazzの極上メロウグルーヴ

Sydney Youngblood / Wherever You Go (Femifem Mix)

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Mercy Mercy Meの魂を受け継ぐ、90sAcid Jazzの極上メロウグルーヴ


90年代UKクラブシーンが生んだ極上Remix

1988年のデビュー以降、US出身ながら活動の拠点をヨーロッパへ移し、独自のポジションを築いたR&Bシンガー Sydney Youngblood。今回レコメンドする Wherever You Go (Femifem Mix) は、1991年にUKからリリースされた12インチシングルで、アルバム Passion, Grace And Serious Bass... からのシングルカットです。特にこの盤に収録されているFemifem Mixは、90s初頭のAcid Jazzムーブメントの空気感を鮮やかに封じ込めた名Remix。当時のUKクラブシーンに漂っていたJazz、Soul、HipHopが自然に溶け合う感覚を見事にパッケージした、知る人ぞ知る極上のクラブ・チューンと言えるでしょう。


Marvin Gayeの魂を受け継いだ温かなグルーヴ

聴いた瞬間、まず耳を奪われるのは柔らかなオルガンのコードと、しなやかにうねるベースライン…そこにタイトなドラムと軽やかなパーカッションが重なり、洗練されたグルーヴをユッタリと描き出していきます。その空間にフワリと舞い降りるのが、Sydney Youngbloodのシルキーで艶のあるヴォーカルっ!まるで夜の街を優しく包み込むようなスムースな歌声が、トラック全体に温かな情感を与えています。そしてこの曲最大の魅力とも言えるのが、冒頭から印象的に歌われるフレーズ…そう、Marvin Gayeの歴史的名曲 Mercy Mercy Me (The Ecology) の一節を引用したリフレインです。ただのオマージュではなく、楽曲のテーマとしてしっかりと血肉化されているのがこの曲のスゴいトコロです。Sydney Youngbloodのソウルフルな歌声によって、そのメッセージは90年代の都会的なビートの中へと自然に溶け込み、新しい命を吹き込まれていますね。


Acid Jazzシーンを支えたFemi Williamsの手腕

リリックのテーマは、タイトルの通り「どこへ行っても変わらない想い」…距離や時間を越えて誰かを想う気持ちを描いた内容で、その温かく誠実なメッセージはSydney Youngbloodの包容力ある声質と抜群に相性が良いっ!ハデなドラマを語るワケではなく、静かに心に沁み込むタイプのラブソングなのもこの曲の魅力です。Remixを手がけたのは、UK Acid Jazzシーンの重要人物 Femi Williams。Young DisciplesのメンバーとしてTalkin' Loudレーベルのムーブメントを支えた彼ならではの手腕が、このトラックにもハッキリと刻まれています。HipHop的なタフさをカンジさせるビート感と、Jazzの優雅さをカンジさせるコードワークを絶妙なバランスで融合していて、重厚なのに軽やか、メロウなのにしっかり踊れるという、90sならではのクラブサウンドが構築されています。


ウォームアップを彩る90s Acid Jazzの隠れた名作

当時のUKクラブシーンではAcid JazzやSoulful Houseが台頭し始めた時期で、こうしたJazzyなR&BトラックはDJたちにとっても格好のウォームアップ・チューンでした。ピークタイムを飾るタイプではないものの、フロアにゆっくりと温度を与えていくような深いグルーヴを持った1曲と言えるでしょう。しっとりとしたメロウネスと、しなやかにカラダを揺らすグルーヴ…その両方を兼ね備えたこの Wherever You Go (Femifem Mix) は、90s Acid JazzとNeo Soulの精神をカンジさせる隠れた名作です。派手さではなく、音の質感や空気感で魅せるこのRemixは、レコードだからこそ味わえる奥行きと温もりを存分に堪能させてくれるハズですよ。

 

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